摂津一の宮「式内社」坐摩(いかすり)神社

鎮座地 541-0056 大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3号   
電話  06-6251-4792 
旧社格等  官幣中社
 摂津国一の宮
式内社 攝津國西成郡 坐摩神社 大
御祭神 生井神(いくゐのかみ)
・福井神(さくゐのかみ)
・綱長井神(つるがゐのかみ)
・波比岐神(はひきのかみ)
・阿須波神
(あすはのかみ)
 
五柱の御祭神を総称して坐摩神(いかすりのかみ)という。
御由緒  生井神 福井神 綱長井神 波比岐神 阿須波神以上五柱の御祭神を総称して、坐摩神と申します。
此の坐摩神は昔から住居守護の神、旅行安全の神、安産の神として一般から篤く信仰せられて居ります。
住居守護とは人の住居に不慮の危害を防ぎ、居住する人々の安全息災をお守りになるのであって、此の意味で皇室に於かせられても、神武天皇以来今日に至る迄引続き皇居の守護神として此の神様を篤くお祭になり、一般の人々も古くは皆其の家庭の守護神としてお祭りしていました。
 旅行安全とは、人々の足の踏み立てる所は何処でもお守りなりますので、外出中或は特に遠くへの旅行などに思はぬ災難に遭わない様に守護せらるるのです。之に就いては萬葉集に旅行中の安全を坐摩神に祈る防人の歌が載っています。
 安産の神とは神功皇后が応神天皇をお生みになります時其の安産を当社にお祈りになった故事により、安産の神として古くより知られています。近くは明治天皇がお生まれになります時にも、皇室から特に御安産の御祈願があり丁度当社の秋祭の日に御安産になったのであります。
 当神社は豊臣秀吉時代迄は今の天満橋南詰辺に鎮座せられ、摂津国西成郡(今の大阪城より西方一帯)の唯一の大社であり氏神でした。此の天満橋付近の地を渡辺と申していましたが、天正十一年、豊公の大阪城築城に祭し廓外なる現在の地に御遷座になり、今ここの町名を渡辺町というのも元の地名を移したものであります。
 以上の通り当社は大阪に於ける最も古い、由緒ある神社であり、昭和十一年に官幣中社に昇格されたが、昭和二十二年、制令で社格は廃止されました。
しかし皇室の御安泰とともに氏子崇敬者の安全息災と隆昌発展を永久に守護せられています。

 (平成祭データ)
参拝月日  02/16/2004

大阪のビジネス街の
ど真ん中に鎮座
されています

土地または居住地を
守り給う意味の
居所知(いかしり)が
坐摩の語源
いわれている


拝殿
周囲には高速道路や
高層ビルが建ち並ぶ

摂社
火防陶器神社

大陶祇神 迦具突智神
を祀る。

夏祭りに
せともの市が
開催される。

近くに
芭蕉終焉の地
がある。