御由緒 |
祓戸神社由緒
この社にはイザナギ・イザナミの両神のほか瀬織津姫神・気吹主神・速秋津姫神・速佐順良姫神がお祀りしてあり又、天満天神社も合祀されている。
祓戸神社という社号は明治五年以降のことでその以前は守公神宮守君神宮であった。
そして大隅国庁の所在地であったと言われるこの地方での総社であり一の宮でもあった。
この社の歴史は古いがその創建の年代は詳らかではない。
しかし大隅の国が日向の国から分離されたのは西暦七一三年即ち和銅六年で今から凡そ一二九〇年程前のことであるがその後、数十年を経て大隅の国の総社として建立されたのがこの社の起源であると言われている。
守公神宮が大隅国庁の総社であったことは今から凡そ七百年程前にかかれたもので今でも調書家に残っている。
文書によれば三十人程の宮ざむらいが交代で奉仕していたと記録されているのでその格式の高かったことがわかる。
島津藩政時代になってもこの地方の尊信を得ていたが歴史は流れ時は去り萬象移り変わり今はわれら府中に氏神として鎮座されている。
平成十一年七月吉日
祓戸神社氏子一同
(境内案内板より) |