御由緒 |
御由緒
淡嶋神社は延喜式内の旧社で、少彦名命、大巳貴命、息長足姫命の三柱を斎き祀る。はじめ淡嶋(加太の友ケ島の神島)に御祀りしていた。神代の昔少彦名命は大巳貴命と共に御力を合せて此日本の国を造り堅め、農事を教へ、温泉を開き、酒を醸り、裁縫の術を授け、病を治むる方等大きな御神徳を垂れ給うた。それで淡嶋様を医薬の祖神酒造の祖神と崇め奉る。
息長足姫命は厚く大神を崇め給ひ其御加護によって応神天皇を御安産された。其の後御孫仁徳天皇が淡嶋に御幸し給ふた時、御祖母の御崇敬ましました神様であるからとて今の加太の磯間の浦に遷し御祖母の命をも合せ祀られた。(仁徳五年三月三日で、今から千七百年前)。それで加太神社と称へ又旧宮の名により淡嶋神社とも又両地名をとって加太淡嶋神社とも称へ奉る。当御祭神は医薬の祖神であられますから諸病を癒し給う事著しく殊に婦人の病気平癒、安産、子授け等の祈願が最も多い。又交通、航海安全の守護神として知られている。神域は白砂青松の勝地を占め、海を隔てゝ友ケ島、遠く淡路島の翠轡を望み行交船の絶えまなく眺望絶佳の観光都邑である。
おまつり日
針 祭 二 月 八 日 (少彦名命は裁縫の道を初めて教えた神様である。俗に針供養として名高い
雛 祭 三 月 三 日 (雛納及雛流の神事あり)
春の大祭 四月三日、四日 (雛祭と云はれ、以前は旧三月三日に行なわれていた。)
夏 祭 七月 三十一日 (茅輪の神事あり)
秋の大祭 十 月 三 日 (甘 酒 祭)
初午祭 初 午 の 日 (末社紀文稲荷社祭)
毎月の祭 三日、十三日、二十三日
御宝物
一、国 宝 金銅造丸鞘太刀 (神功皇后の御奉納)
一、国 宝 大円山形星兜 (護良親王の御奉納)
一、神楽太鼓 (神功皇后の御奉納で、世俗イトマの太鼓と云う)
一、御神輿 (浅野幸長の奉納)
一、外に古文書、玉、羽子板、雛人形等数十点あり、別に一般奉納品櫛笄の類山をなす。
(神社パンフレットより) |