神魂神社(かもす) HOME blog

鎮座地 〒690-0033 島根県松江市大庭町377 旧出雲国 意宇郡  
電話  0852-21-6379
旧社格等  県社
御祭神  ・伊弉冉大神
(配祀)
 ・伊弉諾大神
御由緒  神魂(かもす)神社案内
御祭神 伊弉冊大神 伊弉諾大神
  祈念祭 四月十八日 例祭 十月十八日 新嘗祭 十二月十三日
 当社は出雲国造(いずものくにのみやつこ)の大祖天穂日命(あめのほひのみこと)がこの地に天降られ出雲の守護神として創建、以来天穂日命の子孫が出雲国造として二十五代まで奉仕され、大社移住後も「神火相続(ひつぎ)式」「古伝新嘗祭(にいなめさい)」奉仕のため参向されている。
 本殿は室町時代初期、正平元年(一三四六年)建立の大社造で、その大きさは三間四方高さ四丈あり出雲大社本殿とは規模を異にするが、床が高く、木太く、特に宇豆(うず)柱が壁から著しく張り出していることは大社造の古式に則っているとされ、最古の大社造として昭和二十七年三月国宝に指定されている。
 本殿内は狩野山楽土佐光起の筆と伝えられる壁画九面にて囲まれ、天井は九つの瑞雲が五色に彩られている。
 (境内案内板より)

  現在は伊弉冊大神を主祭神とし、伊弉諾大神を合祀しているが、これは中世末期からの伝統によるものであり、寛文ごろの出雲国造の新嘗会祝詞では、熊野大神・大己貴命・その他の神名が見える。
 当社は『延喜式神名帳』『出雲国風土記』にも見えず、確かな文献上の初見は承元2年(1208)の「鎌倉将軍下文」で、創建は平安時代中期を遡りえない。
 当地は出雲国庁にも近く、古代出雲の中心地で、熊野(熊野神社)・杵築(出雲大社)の両大神に捧げられた出雲神戸の地であり、出雲国造の本拠であった。国造は郡領兼帯の禁令(太政官符)の出る延暦17年(798)まではこの地にいたと考えられ、杵築(大社町)に移住後も新国造就任の儀式たる神火相続式ならびに新嘗会の執行のため、明治初年まで大庭に参向する習わしであった。
 現在、10月18日の例大祭、11月11日の神在祭のほか、12月13日の新嘗祭にお釜の神事を行なっている。1月4日の古伝祭には頭星神事(豊作の予祝神事)が行なわれる。
 最古の大社造りとされる本殿(付内殿一基心御柱古材一箇)は国宝で、内陣は御内殿が出雲大社とは逆方向になっている。殿内の壁画には、出雲国造神火相続式に関する図・舞楽の図・神在祭に因む佐太神社及び加賀の潜戸図・狩野山楽の筆と伝えられる図などがある。
 末社の貴布禰・稲荷の両社殿は二間社流造りで、重要文化財の指定を受けている。当社に関する古文書(神魂神社社家秋上家文書)480点は、『出雲意宇六社文書』として刊行されている。
 (神社辞典・東京堂出版より)
参拝月日  10/20/2008

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参道入り口の鳥居 社殿全景