信濃國一の宮「式内社」諏訪大社・上社本宮(かみしゃほんみや) HOME blog

鎮座地 〒392-0015 長野県諏訪市大字中洲宮山1 旧信濃国 諏訪郡    
電話  0266-52-1919 https://suwataisha.or.jp/ 
旧社格等  官幣大社(現別表神社)
 信濃國一の宮
 式内社 信濃國諏方郡 南方刀美神社2座 名神大
御祭神  ・建御名方神(たけみなかたのかみ)、
 ・八坂刀売神(やさかとめのかみ) 
御由緒   諏訪大社由緒略誌

 御鎮座地
  当大社は諏訪湖の南北に二社ずつ、四ヵ所に鎮座する独特の形の神社で関係の摂末社は六十有余社を数え群内全域に分散しています。
 諏訪大社 上社、本宮、長野県諏訪市中洲宮山鎮座。前宮、長野県茅野市宮川鎮座。
 下社春宮、長野県諏訪郡下諏訪町鎮座。秋宮、長野県諏訪郡下諏訪町鎮座。

 御祭神
  建御名方神(たけみなかたのかみ)、八坂刀売神(やさかとめのかみ)
 建御名方神は大国主神と高志沼河比売神の御子神で、八坂刀売神は妃神です。
  下社には御二柱に併せて御兄神八重事代主神を祀りますが、一般には古くから上社に男神、下社に女神の信仰が広く伝わっております。

 御鎮座、並、旧社格
  御鎮座の年代は千五六百年から二千年前と言われ詳細については知るすべもありませんが、我国最古の神社の一つと数えられます。
 延喜式神名帳には南方刀美神社(みなかたとみのかみのやしろ)と記され、信濃国四十八座の第一にあり、当時既に信濃国一之宮として信仰されていたことがわか  ります。明治四年に国幣中社に列格、同二十九年に官幣中社、大正五年に官幣大社に昇格し、終戦を迎え昭和二十三年に諏訪大社と改称致しました。

 諏訪信仰
  全国に分布する御分社は一万有余社を数えお諏訪さま、諏訪大明神と親しまれ、敬われつゝ巾広い信仰を有し、御神徳の数々、枚挙にいとまありませんが、
 古くからある信仰には雨や風を司る竜神の信仰や、水や風に直接関係のある農業の守護神としての信仰が著名です。また水の信仰が海の守り神となり、
 古くからあ る港の近くには必ずと言っても良い程にお諏訪さまがお祀りされております。
  神功皇后の三韓征伐や坂上田村麿の東夷平定にも神助ありと伝えられ、東関第一の軍さ神、武家の守護神とも尊ばれて来ました。
 精進潔斎を形だけする者より、肉を食べても真心込めて祈る者を救おうという諏訪大明神御神託や、浄瑠璃や歌舞伎の本朝二十四孝が世上に広まるにつれ、
 日本の屋根信州諏訪の地へとの参拝者も日と共に繁く、諏訪大明神の御神徳の厚きことが伺われます。

上社本宮
 中央線上諏訪駅から東南へ6キロ、守屋山の山麓で中部地方唯一と言われる原生林に抱かれる如くに鎮座しております。
諏訪大社は社殿の四隅におんばしらと呼ぶ大木が建ち幣拝殿や左右片拝殿が横に並び、本殿を欠く等社殿の配置にも独特の形を備えていますが、中でも本宮は諏訪造りの代表的なもので、建造物も四社の中で一番多く残っています。また神体山をお祀りするという大きな特徴を持ち、祭祀研究の上からも注目されております。
 境内のほゞ真ん中に東御宝殿、西御宝殿と言う二棟の茅葺の建物があります。本宮で最も大切な御殿で、寅年と申年毎に交互に建替がなされ遷座祭が行なわれます。軒からはどんなに干天の日でも最低三粒は水滴が落ちるといわれ、七不思議の一つに挙げられ、諏訪大神が水の守護神として広く崇敬される所以にもなっております。
 本宮の昔の建物は極彩色が施され、御社殿以下建物が沢山並んでいましたが、天正十年(1582)に織田信長の兵火のために、山中に逃れた神輿の他はすべて焼失しました。この時まず仮殿が作られ順次再建された社殿は元和三年(1617)に完成しました。その後約二百年を経て諏訪藩主に依り社殿の改築が計画され、立川和四郎二代目富昌が地元の宮大工と共に事に当たり、天保二年から九年(1838)迄八年の歳月を要し現在の社殿が落成し、立川流の代表的建築物とも目されております。尚旧殿の拝殿は嘉永二年(1849)に群内富士見町乙事の諏訪神社へ移築され、桃山時代の代表的建造物として重要文化財に指定されております。
本宮最古の建物は四脚門で、慶長十三年(1608)徳川家康が家臣大久保石見守長安に命じ、国家の安泰を祈願して造営寄進したもので、別名を勅使門とも言います。
 神楽殿は文政十年(1827)の建立で、色々な神楽が連日行なわれていたようですが、残念なことにその神楽は現在絶えております。中にある大太鼓は江戸時代のもので、唯今では元旦の朝のみ打つことにしております。

御社殿
上社本宮、幣殿、拝殿、左右片拝殿、脇片拝殿、以上天保九年(1838)、四脚門、慶長十三年(1608)。
下社春宮、幣拝殿、左右片拝殿、以上安永九年(1780)。
下社秋宮、幣拝殿、左右片拝殿、以上安永十年(1781)、神楽殿、天保六年(1835)。

 (平成祭りデータ)
参拝月日  05/16/2009

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北の鳥居 幣拝殿