薩摩國一の宮 新田神社(にった) HOME blog

鎮座地 〒895-0065 鹿児島県薩摩川内市宮内町1935-2 旧薩摩国 高城郡   
電話  0996-22-4722
旧社格等  国幣中社(現別表神社)
薩摩國一宮
御祭神  ・天津彦彦火瓊瓊杵尊
(配祀)
 ・天照大御神
 ・正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊
御由緒  薩摩國総鎮守 新田神社(旧国幣中社)
御祭神
◆本祀一座 天津日高彦火瓊瓊杵尊(あまつひだかひこほににぎのみこと)
◆配祀二座 天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)
      正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)
◆神統譜
 天照大神(伊勢皇大神宮)ー天忍穗耳尊(英彦山神宮)ー天孫瓊瓊杵尊(新田神社)ー
 彦火火出見尊(鹿児島神宮)ー鸕鷀葺不合尊(鵜戸神宮)ー神武天皇(宮崎神宮、橿原神宮)
御由緒
 新田神社は神亀山(しんきざん)という亀の形をした小高い山の上にあります。まつられている神様は天皇様の先祖にあたるニニギノミコト様を中心として、ミコト様のご家族の神様、食物の神様、山の神様などたくさんの神様がおられます。
 古い言い伝えによりますと、遠い神代の昔、高天原(たかまがはら)にいらっしゃいましたお日様の神様アマテラス大神様が孫にあたるニニギノミコト様に私たちの住んでいる地上の世界を治めるようにお命じになりました。その時に稲穂をいっしょにお持ちしてお米をつくるようにおっしゃいました。「齋庭稲穂の神勅(ゆにわのいなほのしんちょく」といいます。
 そこでニニギノミコト様はたくさんの神様をおつれになり今の鹿児島県の霧島にあります高千穂(たかちほ)の峯におりられました。「天孫降臨(てんそんこうりん)」そこではじめてお米をお作りになり、続いて同じく今の鹿児島県の加世田市にあたる笠沙宮(かささのみや)にうつられ、山の神様の娘であり大変美しいコノハナサクヤヒメ様と結婚されてその後、海路東シナ海を北上されて川内の地にこられました。
 川内にお着きになられたここギノミコト様は、この地に立派な千台(うてな)すなわち高殿を築いてお住まいになりました。川内(せんだい)の名はこの「千台」からきています。
 やがてニニギノミコト様はおなくなりになられて、お墓がつくられました。これが今の「可愛山陵(えのさんりょう)」です。そしてそのニニギノミコト様をおまつりするようになったのが新田神社のはじまりといわれています。
 もともとは社殿がなくお山そのものが神社であったとも伝えられ、新田神社の「新田」という名前には、ニニギノミコト様が川内の地に川内川から水を引いて新しく田んぼをおつくりになったという意味がこめられています。
 新田神社の名前が古文書ではじめてでてくるのは平安時代の末頃で、当時は「新田宮」と称していました。このころには薩摩国(さつまのくに)の守り神様として朝廷や幕府からも深い信仰をうけていました。
 今から八百年程前、承安三年に火災があり、それまでお山の中腹にあった社殿が焼け失せてしまいましたが、この時も朝廷や幕府に伺いをたてまして現在の山頂に再興されました。島津氏が薩摩国に封じられましてからは歴代藩主の崇敬は殊に厚く、四百年前の慶長年間に島津義久公によ
り現社殿のもととなるものが造られました。
 明治時代にはいりましてからは皇室の御崇敬を賜り、明治十八年に国幣中社となり、大正九年に昭和天皇様が皇太子の時御参拝いただきましてより皇族の方の参拝が十度におよんでいます。
 (神社パンフレットより)

御由緒沿革の概要
 当神社は神亀山上に鎮りまして其の創祀の年月は詳ならずと雖も所伝永万元年の古文書に「当宮自再興経三百余歳云々」とあれば貞観の昔に再興ありし事明らかである。(三国神社伝記に聖武天皇神亀二年創立云々ともある)
 旧薩藩唯一の大社にして社録高八百六拾七石を寄進され皇室代々の御崇敬厚く又島津氏封を薩摩国に受けし以来薩摩国一の宮として藩内の首社に列し社殿の結構壮麗輪かんの美をなす。
 然るに神社は御山の中腹に奉祀ありしも高倉天皇の承安三年不幸神火の為め正殿以下悉く炎上になりしに依り安元二年宣旨を下し給ひて今の山頂に御遷座になり
 明治十八年四月二十二日国幣中社に列せられたのである。(今次大戦後何れの神社も社格の制を廃せらる)
 大正九年三月三十日畏くも昭和天皇陛下(皇太子に座ませし時)親しく御参拝あらせられ、大正十四年二月二十五日秩父宮雍仁親王殿下。昭和四年一月十三日高松宮宣仁親王殿下。同十五年十月十八日照宮成子内親王殿下。同十七年八月三十一日三笠宮崇仁親王殿下。同二十年十二月三日同殿下。同三十七年五月十日今上天皇陛下(皇太子に座ませし時)同四十一年十月二十三日高松宮宣仁親王殿下の御参拝あらせられたのであるが、今や一般国民も亦神社崇敬の念高まり逐年参拝者も増加しつゝある御社頭の現状を拝するのである。
 (平成祭データ)
参拝月日  11/28/2008

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二の鳥居 社殿全景