波折(なみおり)神社                       HOME blog

鎮座地 〒811-3304 福岡県福津市津屋崎1386番地   
電話  0940-52-0264
旧社格等  村社
御祭神 ・瀬折津姫神
・住吉大神
・志賀大神
(合祀)
・菅原神
・宇氣毛知神
御由緒  当社に祭る、瀬織津大神、住吉大神、志賀大神の三座にて、津屋崎町部及び末広の氏神なり。
縁起によれば、神功皇后の新羅を遠征せられ凱陣し給いし時にこの三神、当浦渡村鼓島に現れ給いしにより皇后、この浦の岡分、河原崎の宮之本という地字に、神垣を造りて、斎祀せらる昔この浦の漁夫三人、沖に出て釣せしが、大風荒波に遭い、雷鳴さえも加わり、海、大いに震動す。
 故に漁夫諸共に、この三神に救いを祈りし処、忽ち御姿を現し給い、隆起する波穂の上に立ち給いて、雲の如き波頭を御袖をあげて打払い拾うと見えしが、逆巻く荒波は見る間に治まり遥かの沖に折り過ぎ、暫時、海上静かとなりし故、荒波を折って、辛うじて船は鼓島に漂着。
 風待ちすること三日、飢え迫りし折柄、再び先の三神現われ給い、飲食を与え給う。これを食すと覚えしが、忽ち人ここちつき、力の限り波涛を凌ぎて、この浦に漕ぎ着けたり、初め三神の船上に現れ給いし跡に、三箇の石あり、これを漁夫捧持して帰り御神体として祭れり、これより波折大神と称し奉る。
 かくて、いにしえ彼の河原崎の宮之本に祭られしより、時移り八十四代順徳天皇の承久三年此処に移し奉る。又、祭神菅原神は道真公、太宰権師として御赴任の途中、当浦の海上辺にて、にわかの風雨の為御座船の、かがり火は消えたり、折しもその辺に火を焼きて、釣せし漁夫あり、御船より火を所望せらるれば、即ち火をまいらせり、道真公これを賞し給いて、御身に着けられし簑と笠を漁夫に賜えり、後世、是を御神体として祭れり、この社は字魚町、無格社菅原神社と字天神、無格社天満神社に夫々祭られしが、同一祭神に付き合霊せり、祭神宇気毛知神は字情田ケ浦え、保食神社として祭りありたり、この二祭神は大正五年十一月二日許可を得て当社に合祀せり。
(平成祭データより抜粋)

注:八十四代順徳天皇の承久三年(1221年)
参拝月日  05/28/2005
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                一の鳥居                            参道から拝殿、左手に手水舎