和布刈(めかり)神社

鎮座地 〒801-0855 福岡県北九州市門司区大字門司3492   
電話  093-321-0749
旧社格等  県社  
御祭神 仲哀天皇・応神天皇・神巧皇后,阿曇磯良神など
御由緒 創立及び沿革。
 当神社は人皇第14代仲哀天皇9年神功皇后韓国より御凱旋あらせられし時、御報賽の思召を以て御創建御身自ら神主となられ齋き祀り給い永く西門鎮護の神とせられたり。故に歴代の将軍、領主等尊宗厚く建武3年足利尊氏神殿造営、至徳年中大内氏神領寄進、応永年中大内義弘神殿造営、文亀年中大内義隆神殿造営、永禄年中毛利氏神領寄進天正年中仁保常陸介神殿造営元和6年細川忠興神領寄進寛永5年細川氏拝殿以下数棟造営、明和4年小笠原忠物で神殿造営等ありて敬神崇祖の誠を至せり。然して年中神社経費は各領主之を支辨せられたり。
当神社は明治6年7月25日県社に列せらる。
 福岡県無形文化財和布刈神事は仲哀天皇の9年神社創建以来続いた神事で発端の古く荘重な事は社殿が過潮たぎる海峡の景勝地に有る事など相俟って全国諸神社中有名な神事である。毎年冬至の日に和布(わかめ)繁茂の祈年祭をもって始まり、旧暦12月1日には松明を作り、奉仕の神職は、一週間前から別火に入り潔齋に入り始める。さて旧暦正月元旦午前2時半頃神官3人は衣冠を正し、鎌と桶を持ち、松明で社殿の石段を照らして下り、退潮を追って厳寒の海に入り和布を刈る。これを神前に供えて祭典を行い、明け方近くに終わり直会でお開きになる。昔神職は和布や御守を朝廷や領主に献上していた。此の地は神話伝説「海幸、山幸」の由緒を持つ海神より授かった潮千珠、潮満珠を利用して海に入ると言われた。和布は万物に先んじて芽を出し自然に繁茂するので幸福発生の姿あり。また神のよりしろとの考えから是を神前に供え、至誠を持って御祭するのは民族固有の精神慣習によるものと思われる。
大祭毎50年(昭和24年1750年祭を執行せり)
和布刈神事陰暦(旧1月1日午前2時半頃古式に則り執行)
以上
 (平成祭データ)
参拝月日  07/16/2003

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            境内入口の鳥居                                  拝殿