御由緒 |
式内神社であるが、創立年代は不詳である。
奈良時代の天平十年(738)の『周防国正税帳』に、「熊毛神社に稲四十束の臨時祭祀料奉献」とある。その後、大内・内藤・毛利氏等の厚い崇敬を受け、安土桃山時代の天正十七年(一五八九)の検地には、「田六町五反十歩、畠四反」の神領があった(熊毛神社文書)。
また、江戸時代には社殿の再建や修理に、藩主の多額の寄進がみられる。
明治六年(1873)郷社に列し、大正四年(1915)県社に昇格する。
現在の社殿は、本殿を明治十九年(一八八六)、拝殿を同三十年(一八九七)に再建したものである。
宝物として、大内弘貞・内藤興盛・毛利輝元等、多くの古文書を有する。
(山口県神社誌より)
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