御由緒 |
白兎神社
大黒さまと白うさぎの神話で知られ、「古事記」「日本書紀」にも記されている由緒ある神社である。
神話にゆかりの白兎神を祭り、皇室の紋章である菊花を型どった菊座石が社殿の土台に使われている。
神社の前には、いかなる旱天・豪雨にも水の増減がないという「不増不滅の池」があり、神話によればこの池で、皮をむかれた赤裸の白兎が真水で身体を洗い、ガマの穂でくるんだ、といわれている。
鳥居をくぐり、石段を上った右手には、言語学者、北里翁の詠んだ「ワニの背に似たる岩見ゆ蒲ならぬ、浪の花散る気多の岬に」の歌碑が立っている。
(社頭案内板より)
白兎神社 社叢
この神社は「大国様と白兎」の神話で有名な神社であります。
白兎が身体を洗い、ガマの穂にくるまったと云われる「不増不滅の池」がありこの周囲には常緑のタブ、シイノキ、アカガシ、
ヤブニッケイ、トベラ、モチノキ、カクレミノ、ウ口キなどの低木が多く育っています。
これは北西方向の黒松が冬期の寒風を遮ぎったために生育したもので、日本海岸地方の原始林景を今に残している重要なものであるため、昭和十二年国指定の天然記念にされました
(現地案内板より)
白兎神社
御祭神 白兎神を主神とし保食神を合祀している
鎮座地 鳥取市白兎六〇三番地
例祭日 四月十七日御輿途御行事あり
白兎神社は古事記、日本書紀に記されている由緒の明らかな所謂「因幡の白兎」で有名な神社である。
古事記に曰く淤岐ノ島に流された兎海の和邇を欺きて気多之前まで渡らむとせしが欺きを知りたる和邇により悉く衣服を剥がれ泣き悲しむ兎に八十神の命もちて海塩を浴みて風に当り伏せれば前にも増して痛みはげしく、ここに大穴牟遅神(大国主命)その兎に教へたまはく「今急くこの水門に往きて水もて汝が身を洗ひて、水門の蒲黄を取りて敷き散らしその上に輾転てば汝が身、本の膚の如必ず差えなむものぞ」と教へたまひき。かれ教の如せしかば、その身もとの如くなりき。……
日本医療の発祥の地であり古来病気傷痍に霊験あらたかな神様である。
尚、大国主命と八上姫との縁を取りもたれた(仲人された)縁結びの神様でもある。
(境内由緒掲示板より)
菊座石
本殿を支える土台石(六ケ)に菊の紋章が彫刻(二十八弁)してある。近郷の社はもちろん、全国的にも珍しい。神社創設が皇室
と何らかの関係があったものと云われている。
(現地案内板より) |